クルーズ旅行の目的は「忙しい毎日から離れてゆったりすること」。そんな風に考えている方は多いでしょう。
しかし、クルーズ船上では1日3食のボリューミーな食事に加え、3時のおやつに夜食のピザまで、一日中美味しい食べ物に囲まれていて、のんびりゆったりしているだけではデブまっしぐら!
下船時には体重が数キロ増加しているなんていう悲劇も簡単に起きてしまいます。
そこで、本稿では、クルーズ船上で取り組めるワークアウト(運動、エクササイズ)についてご紹介します。
デッキのトラックコートで潮風を感じながらジョギングしよう
何の準備もいらず、だれでも簡単に、いつでも取り組めるのがトラックコートでのジョギングです。
クルーズ船ではたいていオープンデッキのフロアに、船をぐるりと一周するようなジョギング用のトラックコートが用意されています。
一周が何メートルになるかはクルーズ船の大きさにもよりますが、トラックコートの周りの壁などをよく見るとどれくらいの距離になるのかは表示されているので、自分が走りたい距離に応じて何周するかを決めれば良いでしょう。
個人的には朝一番の人が少ない時間帯に、だれにも邪魔されず潮風を感じながら走るのがオススメです。
ちなみにトラックコートは本当に船をぐるり一周なので、スタッフオンリーの入口があるような舞台裏っぽいところも少し見えたり、ちょっとした秘密に触れるようで面白いです。
クルーズ船内にジム!しかも無料!
日常的にジム通いしている人はもちろん、ジムに通ったことが無い方にも一度は行ってみて欲しいのが、クルーズ船内のジムです。
24時間ではないものの、朝早くから夜遅くまで、様々なマシンがなんと無料で使えます。
ジムはたいてい船の先頭の方にあって、開放感のある窓に囲まれていることが多く、海を眺めながらの運動は最高です。
ランニングマシーンはもちろんのこと、ベンチプレスやウェイトリフテイングなど、街中のジムにありそうなマシンはたいてい揃っています。
ジムの中にはインストラクターが常に控えているので、使い方がわからなければ教えてもらえますし、希望すれば自分専用のメニューを作ってもらうことも可能です。
一つ注意点としては、ジムは屋内なので、屋内用のシューズを持っていくのを忘れないようにしないといけません。
ヨガ・ズンバ・ダンスで楽しくリフレッシュ
経験者も未経験者も楽しく参加できるのが、ヨガやダンスなどのアクティビティです。いつ、どこで開催されるかは船内新聞で要確認となりますが、たいてい毎日どこかで開催されています。
ズンバって何?と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、音楽に合わせて体を動かすダンスで、全身を動かすので短時間でもかなり良い運動になります。
初めての場合でも、インストラクターの掛け声に合わせて動けば良いので難しくありません。
疲れてしまったり、もうついていけない!と思ったら、無理をせずに休むのも大事です。
コスタクルーズなどのイタリア船に乗ると、掛け声も「ワンツースリーフォー・・・」という英語と「ウーノドゥーエトレクワットロ・・・」というイタリア語が入り混じるので、自然とイタリア語で1~8までの数字が言えるようになるというオマケもついてきます。
プールで泳いで、歩いて、全身運動
クルーズ船内には大小複数のプールがありますが、メインプールは25m以上でガチ泳ぎに適していることが多いです。プールサイドでプールを眺めていると、がっつり泳いでいる人1割、プールの中を歩いている人1割、チャブチャプ遊んでいる人8割で、あまり「運動してるぞ!」という人は多くないですが、水泳は全身運動なので30分も泳げば程よい疲れで良い運動となるでしょう。
プールで泳いだあとは、横のジャグジーでのんびりするのもクルーズの醍醐味のひとつです。
屋外のプールを利用する場合は、日焼けに注意が必要です。船の上のプールは日差しを遮るものがないので、いつの間にか結構紫外線を浴びることになります。
上に羽織るタイプのラッシュガードや、ウォータープルーフの日焼け止めが役立ちます。
ロッククライミングにサーフィンも!?
ロイヤルカリビアンのクルーズ船には、ロッククライミングやサーフィンなど、本当に船の中なの!?というような施設もあります。
若い人はもちろんのこと、意外と年配の方でもチャレンジしているようで、若者がおじいちゃんに教えたり支えたりしているのを見ると、年齢に関係なくスポーツを楽しめるのもクルーズ船の良いところだと感じます。
おわりに
一口に運動といっても、クルーズ船上で取り組めるワークアウトは幅広くあります。
同じアクティビティに参加している人と仲良くなるチャンスでもあり、また新たな趣味の第一歩となる可能性もあります。
クルーズ船上では、「ちょっと経験してみたい」と思っていたことを気軽に試してみる機会にもなるので、積極的に利用したいですね。