旅行の思い出を振り返るにはどんなアイテムがあるでしょうか?
ある人はブログに記録を残し、ある人は日記を書き、またある人はスマホやデジカメで撮った写真を見返すことで楽しかった旅行を思い出すでしょう。
旅ノートは、旅行の前の計画段階から、旅行中のメモ、そして旅行から帰ってきてから記憶を書きとどめる、旅のしおりとアルバム、そして日記帳がひとつにまとまった旅の思い出が一冊にギュッと詰まった素敵なノートです。
本稿では、私が実践している旅ノートの作り方とおススメのアイテムをご紹介します。
旅ノートに決まった形式はない
まずはじめに書いておきたいのが、旅ノートに決まった形式はないということです。
文字を書くのが好きな人は文字を書けば良いですし、絵を描くのが得意な方はアイコンを描いたりスケッチを入れたり。
電車の切符や飛行機のチケット半券、観光地のパンフレットを貼るのも良いですし、また、時系列に書くのか、場所別にページを進めていくのか、というのも自由です。
決まりにとらわれず、自分なりのノートを作り上げる楽しさが旅ノートにはありますが、「自由」と言われるととたんに難しいと感じてしまう人もいるかもしれません。
旅行のたびに旅ノートを作る習慣ができてくると、自分なりのルールもできてきますし、お友達と見せ合いっこしてアイデアをもらうのも醍醐味のひとつです。
私の旅ノートは、1:地図、2:行程表、3:やりたいことリスト、4:持ち物リスト、5:旅行中・旅行後に貼ったり書いたりするページ、6:お金(費用)のベージという構成です。
まずはノート選びから
ーロに「ノート」と言っても、サイズ、ページ数、紙の質、罫線の種類···と、かなりの選択肢があります。
旅ノートにパンフレットなどを貼ることを考えると、あまり小さいものや紙が薄いものはおすすめしません。
旅ノートのサイズ
パンフレットはもちろんのこと、予約確認書など色々な資料で使われるA4サイズの紙を貼れること、旅行中もかさばらず持ち歩けることを考えると、A5サイズかB5サイズのノートが最適です。
それより大きくても小さくても、持ち運び辛かったり書き込み難かったりと、どうしても使い勝手が悪くなってしまいます。
クルーズ旅行の場合は、船内新聞がA4サイズ(A3を半分に折った状態)なので、船内新聞を貼ることも念頭に置いてノートを選ぶと良いでしょう。
罫線なしの無地ノート
日常的に使うような大学ノートはA罫やB罫といった罫線が引かれているノートが一般的ですが、旅ノートにおすすめなのは罫線のない無地のノートです。
旅行先にありがちな「駅スタンプ」や「記念スタンプ」がきれいに押せます。
絵を描くならスケッチブック
スケッチブックも旅ノートとして優秀です。特に絵を描くのが得意な方は、旅行中の風景や食べたものをスケッチして残せば、オンリーワンの旅ノートが簡単にできあがります。
スケッチブックの画用紙の紙質は小さい文字を書くのには適していませんが、ちょっとしてコメントを書いたり、メモを入れたりするのには問題なく使えます。
旅行の準備段階から旅ノートを活用する
旅行先の地図を描く・印刷して貼る
旅行中は現在地も表示されるのでスマホでGoogle Mapを使った方が便利ですが、旅行先のだいたいの位置がわかるような地図を貼ると後で見返したときにわかりやすいのでおすすめです。
周遊の旅であれば、あらかじめGoogle Mapで訪問先の地名にピンを立てておいて、その状態でプリントアウトすれば、どのようなルートだったかもわかるのでさらに良いでしょう。
To Doリストを作成する
旅行先でやりたいこと、買いたいもの、行きたいお店、レストランなどをとにかく手あたり次第に書き出します。
いっぱい書き出したあとに色ペンなどで優先順位付けして、行程に組み入れていきます。また、出発前のTo Doリストも合わせて作っておくと、出発直前に慌てなくて済みます。
たとえば、カードの限度額を引き上げておく、両替、新聞配達を止める、スーツケースの空港宅配を依頼する、などです。
旅行の行程表を記入する
おおまかな日程が決まったら、行程表を作っていきます。
あまりギチギチにスケジュールを立てても自由度がなくなってつまらないので、1ページ2日くらいでざっくりしたスケジュールを書き出します。
絶対に乗らなければいけない電車の時間や、予約を入れたレストラン、ホテルのチェックイン時間などはきちんと書いておいた方が良いでしょう。
持ち物リストを作成する
旅慣れてくると持ち物リストがなくてもなんとなく荷造りはできますし、最悪現地で買えばいっか~などと軽い気持ちになりますが、必要最低限の持ち物を把握しておけば無駄な出費も少なくなります。
旅行スタイルによって持ち物は変わりますが、たとえばクルーズ旅行の際には、水着、フォーマルウェア、双眼鏡など、いつもの旅行とは異なる持ち物が増えるので、やはり事前に書き出しておくと安心です。
旅に関連しそうな新聞記事も貼っておく
ニュースというのはナマモノですから、その時その時でははっきりと覚えていても、数年後、下手したら数ヶ月後には「そんなこともあったかなぁ」というレベルにまで記憶は薄れてしまいます。
旅行前に気になるニュースがあったら、新聞記事をスクラップしておくのも、後々思い出すのに良いきっかけとなります。
飛行機旅でもクルーズ旅でも、原油価格は常に気になるところ。いつも追ってる指標の一つです。
旅行中はとにかく捨てずに持って帰る、貼る、メモる
旅行中の出来事のメモを取るにも日記を書くにも、記憶が新しいうちに書き出さないと、どんどん忘れていってしまいます。
しかし、旅行中にノートを書くことばかりに時間を取られてしまっては本末転倒なので、帰宅後に思い出すヒントになるものを持って帰るのが鉄則です。
切符、ヨーグルトのふた、紅茶のバッケージ、落ち葉も貼れる
何から何まで持ち帰っても良いですし、旅行中にノートにどんどん貼っていくのも良いでしょう。旅行中は、電車の切符、飛行機のチケット、パンフレットの類はもちろんのこと、朝食に食べたヨーグルトのふた(もちろん洗ってから)、紅茶のバッケージ、お菓子のラベルなど、ノートに貼るのに適したアイテムがいっぱいです。
レシートは経年により色が抜けてしまう可能性があるのでそのまま貼るのはおススメしませんが、旅行中に買ったものをメモするのには役立ちます。
また、旅行中に拾った落ち葉なども良いアクセントになります。
ポストカードを活用
観光地で簡単に手に入るポストカードを旅ノートに使うのも一つのアイデアです。
上の写真はクルーズで訪れた南イタリアのアルベルベッロという町のポストカードの裏面にその街の説明を書いたもの。
ノートにベタ貼りするのではなく、マスキングテープを使って片面だけ貼り、めくれる状態にしてあります。
写真を貼ろう
旅行中はたくさん写真を撮ると思うので、一押しの写真を現像してノートに貼ると、旅ノートがアルバムにもなって一石二鳥です。
CanonのiNSPiCはスマホ専用の手のひらサイズのミニフォトプリンターで、シール台紙に印刷できることから、旅ノートに貼る写真に最適です。
手のひらサイズのプリンターなので、旅行中に「今日の一枚」をセレクトしてすぐにノートに貼ることができます。
写真にひとこと添えるだけで、たくさん文字を書かなくても十分に見ごたえのある旅ノートが完成します。
現地の新聞やフリーペーパーを活用
現地の新聞やフリーペーパーも旅ノートの良い材料です。
フリーペーパーからは意外と綺麗な写真が取り出せますし、現地の言葉で書かれた新聞はたとえ読めないにしても味があります。
お友達にコメントを書いてもらう
あとで見返したときに「良かったな~」と思うのが、一緒に旅行に行った友達に旅ノートにコメントを書いてもらったものです。
コメントを書いてもらうタイミングは旅の終盤、できれば帰路の飛行機の中などが良いですね。
また、旅先から出すポストカードにコメントを入れてもらうのも良いアイデアです。
帰宅後は最後の仕上げ
旅行から帰ってきてからは、旅ノートは最後の仕上げです。
旅行中にメモした内容をもとにして日記を膨らませたり、写真にコメントを書き込んだり。持ち帰った紙モノを貼るもの・捨てるものと峻別して、貼るものは配置を考えてどんどん貼っていきます。
旅ノートが完成したら、ぜひ一緒に旅行に行ったお友達に旅ノートをお披露目し、旅行の思い出を語り合ってください。
旅ノート作りの必須アイテム
旅ノートを作るには、ノートと鉛筆さえあれば最低限のことはできますが、思い出の一冊として仕上げるために便利なアイテムをご紹介します。
小さく折りたためるはさみ
細かいところまで塗れる細いのり、しっかり貼れる水のり
仮留めにも装飾にも使えるマスキングテープ
アクセントにふせん
一本で二色使える蛍光ペン
一本でたくさん使える多色ペン
絵を描いたり文字を装飾したりと便利な色鉛筆
おわりに
旅ノートは、旅行の素敵な思い出がギュッとつまった一冊です。ぜひ次回の旅行から旅ノートを作ってみてはいかがでしょうか。