スカイスキャナーで安い航空券を検索していると、ハーンエア(Hahn Air Systems)という航空会社がヒットすることがあります。
しかし、いまいち聞いたこともないし、実態もよくわかりません。
今回は、日本の旅行会社では取り扱っていない超マイナー国へのフライトで、実際にハーンエアのチケットを予約してみたので、その記録を残しておきたいと思います。
ドイツの航空会社?旅行代理店?
Wikipediaによると、ハーンエアは1994年に設立したドイツの航空会社で、保有機材はわずか3機、ドイツ国内を運行している航空会社のようです。
しかし今回予約したのはドイツをかすりもしないアジアからアジアのフライトです。
こんな路線をドイツの小さな航空会社が飛んでいるはずもなく調べてみたところ、なんとハーンエアは世界中の358社もの航空会社と提携して、共同運航便として自社名でチケットを発券しているようで、どちらかと言えば代理店としての色が濃いよう感じました。
ANAのフライト番号がNH-XXX、JALのフライト番号がJL-XXXとなるように、ハーンエアのフライト番号はH1-XXXまたはHR-XXXとなるようです。
実際のフライト番号の確認方法は?
飛行機に乗る際に、空港では、実際に運行する航空会社とそのフライト番号がわかっていないと色々と不便です。
ハーンエアの名前で発券されたフライトが、実際にはどの航空会社のフライトなのかを調ぺるには、単にGoogle検索するだけでもわかりますし、ハーンエアのWebサイトで予約状況を確認することでも可能です。
https://www.hahnair.com/en/h1air
今回はH1-XXXXというフライト番号だったので、上のサイトで名字と予約番号を入力して実行すると、Your H1-Air Travel Detailsというページが表示され、実際の運航会社やその運航会社での予約番号が表示されました。
ちゃんと予約されていることもわかり安心です。
オンラインチェックインはできない
昨今は、空港に到着する前に自宅や職場、または移動中にオンラインチェックインをして座席を確定しておく、というのが一般的になっていると思います。
しかし、残念ながらハーンエアの名前で発券されたチケットはオンラインチェックインに対応しておらず、搭乗日当日に空港のカウンターでチェックインする必要がある、と前述した予約確認ページに記載がありました。
ただし、運行する航空会社によっては、予約番号がわかればオンラインチェックインが可能となっている可能性はありますが、定かではありません。
今回はハーンエアの名前で2社2フライトを利用しましたが、いずれもオンラインチェックインは非対応でした。
チェックイン手続きにもたつく
いざ搭乗日になり、成田空港のチェックインカウンターでハーンエア名のフライトが印字されたEチケットをパスポートとともに提示したところ、「このフライト番号はおかしい」と、かなり待たされることとなりました。
Eチケットだけでなく、前述したハーンエアのWebサイトから印刷した予約状況確認のページも念のため持っていたのでそれを提示し、他の係りの人も出てきてようやくチェックインが完了しました。
しかしまさかこんな所でつまづくとは。。と次のフライトにも不安が募りましたが、同じくハーンエアのフライト番号で発券された別の航空会社のフライトでは、特に問題もなくスムーズにチェックインができました。
あえて使う必要はない、というか避けるべき
今回は、乗継以降のフライトが日本の旅行代理店での取り扱いが皆無、海外の旅行代理店を通しても極めて少ない、というマイナー路線を予約したいがために、やむなくハーンエアのフライト番号で予約しましたが、日本から直接行けるところや運航会社のフライト番号で予約ができるのであれば、わざわざハーンエアで予約する必要はありません。
むしろ、無駄なゴタゴタやハラハラを味わいたくないのであれば、ハーンエアでの予約は避けるのが懸命です。
とはいえ、飛行機に乗れないわけではないので、それがとても安いのであればもちろん選択肢の俎上に上がることでしょう。結局は値段次第、まずはスカイスキャナーで航空券の検索からです。