本サイトでは主にクルーズを中心とした様々な旅行についてご紹介していますが、海外旅行と切っても切れない関係にあるのが英会話です。
そこで、英語コラムと題して、旅行に必要な英語力・英会話力をどのように身につけたのか、英語の勉強方法、オンライン英会話と通学型英会話教室の比較など、シリーズコラムとしてご紹介していきます。
記念すべき第一回は、「多読」、つまりとにかくたくさん読むことについてです。
英会話力は読んだ英語の量に比例する
英会話力は、英語を読む量にしたがって高くなっていくと言われています。
一見、リーディングとスピーキングは関係ないように思われますが、100万語から300万語ほどの英語を読んでいくと、読むスピードが徐々に早くなっていきます。外国人が話すスピードは180〜200WPM(Words Per Minute:1分間に180〜200語)と言われており、かなり早い印象があります。
一方、平均的な日本人の英文リーディングのスピードは50〜100WPMだと言われています。これでは、話されるスピードが、頭で処理出来るスピードより上回ってしまうので、聞き取ることが出来ず、話をすることが出来ません。
英語多読によって、リーディングスピードを180〜200WPMに上げることによって、聞き取ることが出来、話す能力をつけることが出来ます。
英語多読のルールと方法
多読は何も難しいことはなく、いたって簡単です。無理して難しい学術書を読むわけでも、急に難解な長文を読むわけでもなく、子ども向けの簡単な絵本からスタートして、次に子ども向けの童話、小説・・・と推移していけば良いのです。
とにかく簡単なものを繰り返したくさん読むのがポイントです。
多読のルールとして、
・わからない単語が出てきても辞書は引かない
・わからない所は飛ばす
・自分のレベルに合っていない本は諦める
という3点があげられます。
自分のレベルに合っていないというのは、1ページにつき10〜20%以上、未知語がでて推測困難な場合と言われ、言い換えれば本全体の10%がわからなくてもその本の内容は大体わかるということです。
意味を辞書で調べない勉強方法への不安
前述した多読のルールにもある通り、わからない単語が出てきても辞書を引かないのが原則です。しかし、多くの本を読んでいるうちに同じ単語が何回も登場し、その単語を囲む状況から大体の意味が推測できるようになります。
わからない単語の意味を類推し、身に付けるという作業を多読を通じて繰り返すことで、最終的には語彙力もアップすると言われています。
目で読む、声に出して読む
目で読むことに慣れたら、次のステップは同じ本を声に出して読むことです。
日本語で上手に喋ろうとする場合にもリハーサルが欠かせないのと同様に、英語を喋るのにも口が慣れないといけません。
多読によってリーディングスピードをあげられたら、次はスピーキングのスピードをどれだけネイティブに近づけるかの問題です。結局、目で読む以上のスピードで声に出すことは不可能なので、やはりどれだけ速く目で読めるか、というのは1つのポイントです。
前述の通り、180〜200WPMで英語を読むことができるようになれば、ネイティブが喋っているスピードと、それを聞き取って脳内で処理するスピードが一緒になり、外国人の喋っていることを理解でき、会話力もアップすると言われています。
多読にオススメの本とは
多読にオススメの本は、ズバリ
1.自分が興味ある分野の本
2.子ども向けの本
3.日本語で読んだことがある本
という3つのジャンルのどれかです。
何れにしても、とにかく継続することが重要なので、ずっと読むことに苦がない本であることが大事なのです。