以前の記事で紹介したとおり、国内のいくつかの銀行・信用金庫で宝くじ付き定期預金が商品化されています。
実際に私もそのうち4つの金融機関に少しずつ預けて一獲千金を狙っているのですが、本稿では静岡銀行の宝くじ付き定期預金で実際にどれくらい当たっているのか、いつ当選金がもらえるのかというのを、取引明細を見ながらご紹介したいと思います。
すぐに使うお金は普通預金、ちょっと貯めておくお金は定期預金へという預金の使い方をしている方も多いと思います。数十年どころか十数年前には、定期預金金利が1%以上というのも珍しい話ではありませんでした。ところが現在の金利環境下では、定期[…]
静岡銀行の宝くじ付き定期預金の仕組み
まず初めに静岡銀行の宝くじ付き定期預金の仕組みからご紹介します。
定期預金は、最低預入額が150万円で150万円単位、預入期間は一律3年間で、満期後は元本のみが自動継続される仕組みです。
預入金額に応じて以下の種類と枚数のジャンボ宝くじがもらえます。
預入残高合計 | ドリーム | サマー ジャンボ | 年末 ジャンボ | 合計枚数 |
150万円 | 5枚 | 5枚 | 5枚 | 15枚 |
300万円 | 10枚 | 10枚 | 10枚 | 30枚 |
450万円 | 15枚 | 15枚 | 15枚 | 45枚 |
600万円 | 20枚 | 20枚 | 20枚 | 60枚 |
定期預金は150万円単位ですが、もらえる宝くじは種類ごとに5枚ずつ増えるので、宝くじ10枚あたりに必ず末等300円のあたり券が一枚含まれているのを考えると、300万円の倍数を預けたいものです。
もちろん、900万円、1200万円・・・と残高を増やせば、それに比例してもらえる宝くじの枚数は増えていきます。
宝くじは保護預け方式で、対象の宝くじの発売日から一週間後くらいに圧着はがきで郵送され、当選金は普通預金口座に自動的に入金されます。
せっかく当選していても換金に行くのを忘れてた!なんてことも起こらないので安心です。
宝くじのスケジュールは?
これまでの実績から、宝くじに関する一連のスケジュールを表形式にまとめました。
宝くじの種類 | 残高基準日 | 発売日 | 抽せん日 | 当選金入金日 |
2017 ドリーム | 2017/4/30 | 2017/5/10 | 2017/6/8 | 2017/7/3 |
2017 サマー | 2017/6/30 | 2017/7/18 | 2017/8/20 | 2017/9/12 |
2017 年末 | 2017/11/15 | 2017/11/27 | 2017/12/31 | 2018/1/30 |
2018 ドリーム | 2018/2/28 | 2018/4/4 | 2018/5/11 | 2018/6/5 |
2018 サマー | 2018/6/30 | 2018/7/9 | 2018/8/14 | 2018/9/6 |
2018 年末 | 2018/11/15 | 2018/11/21 | 2018/12/31 | 2019/1/30 |
2019 ドリーム | 2019/2/28 | 2019/4/1 | 2019/5/10 | 2019/6/4 |
2019 サマー | 2019/6/30 | 2019/7/2 | 2019/8/14 | 2019/9/6 |
2019 年末 | 2019/11/15 | 2019/11/21 | 2019/12/31 | 2020/1/30 |
2020 | 2020/2/29 | 2020/5/8 | 2020/6/12 | 2020/7/7 |
2020 | 2020/6/30 | 2020/7/14 | 2020/8/21 | 2020/9/15 |
2020 年末 | 2020/11/15 | 2020/11/24 | 2020/12/31 | 2021/1/27 |
宝くじ発売日の半月〜1ヶ月前が基準日(この日に所定の残高があれば宝くじがもらえる日)、宝くじ発売日の当選発表日の3週間~4週間後に当選金が入金されます。
入金日のスケジュールは静岡銀行のホームページ上では明確には発表されておらず、「当選発表から一か月以内」という表現になっているのですが、上の表を見ていただければだいたい毎年同じくらいの日に入金されていることがわかります。
ドリームジャンボは年によって発売日にばらつきがあるため、当選金の入金日も一ヶ月単位でばらつきがあります。
実際いくら当たったのか?
さて、気になるのは実際にいくら当たったのか?です。静岡銀行ではWeb上で過去3年間の取引明細が見られるので抽出してみました。
元本は900万円(300万円×3口)なので、年間90枚の宝くじをもらっています。
対象年 | ドリーム | サマー | 年末 | 合計 |
2017 | 900 | 900 | 900 | 2700 |
2018 | 900 | 900 | 900 | 2700 |
2019 | 900 | 3900 | 900 | 5700 |
2020 | 3900 | 900 | 3900 | 8700 |
2019年
2019年のサマージャンボは珍しく末等以外があたりました。毎回30枚が手元にあっても、なかなか2桁すら揃わないものです。
それでも3年で合計11,100円を宝くじの当選金としてもらいました。金利と考えると、元本900万円に対して年利は0.041%
定期預金の金利が0.04%に満たない銀行も多くあるので、それに比べると、個人的には使い道なく放っておくお金の運用先としては、まずまずのものだと考えています。
ちなみにそもそももらっている宝くじを金利と考えると、年間90枚=27,000円分・・・ということは、年利0.3%です。キャンペーンでもない限り、そんな金利をつけてくれる銀行はもはやありませんので、静岡銀行がどうやってこの宝くじ分の費用を出しているのか、仕組みが気になります。
2020年
2020年は、宝くじ付き定期を始めてから初の、年に2回3,000円が当たりました。
年間の当選金額合計は8,700円。金利に直すと、年率0.097%。まずまずです。
おわりに
未曾有の低金利時代に突入し、銀行金利は低くなる一方です。それでも定期預金という元本保証商品は、「10年後に使うためにためておくお金」を置いておく場所としては外せません。
しかし、宝くじ購入代金分の金利を付けることを考えると、今後このようなおまけ付き定期預金は無くなるか、条件が悪くなることが考えられますし、すでに一部の金融機関では新規募集を停止したり、もらえる宝くじの枚数が減ったりしています。
少しでも気になっていたら、早めに始めるのが良さそうです。