夢のファーストクラスで行くロンドン旅行まであと数週間というタイミングで、搭乗予定のタイ航空から電話がかかってきました。
結論的には、王族が乗ることになったから座席を変更して欲しいという話だったのですが、そんなこともあるんだなぁと記録として残しておきたいと思います。
※本稿は後日書いているため、すでに王族の方は帰国されています。
見知らぬ番号から着信
旅行まで数週間、そろそろどこに行きたいかをピックアップしなきゃなぁと思っているタイミングで、携帯に0570から始まる見知らぬ番号から着信がありました。
仕事中だったのですぐには出られず、着信だけが残った状態で留守電も何も入っていなかったので、誰がかけてきたのかわかりません。見知らぬ番号にすぐに折り返すのは危険なので、その番号をGoogle先生に聞いてみるとタイ航空のコールセンターの番号であることがわかりました。
タイ航空は機材変更がよくあって、ファーストクラスの設定がなくなることがあり得ると聞いたことがあり、その連絡かなぁと思って折り返すことにしました。
タイ航空コールセンターの対応は?
タイ航空のコールセンターは日本語・英語に対応しており、問い合わせの内容によって番号を選んでからオペレーターにつながる仕組みです。
よくある、予約・変更キャンセル・マイレージについてなどの選択肢のあとに、「その他のお問い合わせは4番」とのガイダンスが流れたので、4番を選んでオペレーターにつながるのを待ちました。
10コールくらい鳴ったあとにようやくオペレーターにつながり、着信があったので折り返した旨、搭乗予定日と名前をお伝えしたのですが、本人確認のため搭乗予定の便名とパスポート番号か予約番号が必要だと言われ、手元に何も持っていないのでどれもわからないと答えると、「私がかけたのではないのでこの情報だけではわからない」とつっけんどんな対応をされ、少し不愉快な思いをしました。
もともと電話を掛けたのはそっちだろうとイライラして保留を待っていると、今度は物腰が柔らかい(しかしとても早口な)方が電話口に出て、このままだと電話代がかかってしまうので、数秒後にすぐかけ直しますとのことで、再度電話を待ちました。
なんと王族が搭乗予定のため座席変更のお願い
成田からバンコクのフライトでは二階建てのA380で運行され、ファーストクラスは二階席前方から3列、1、2、1の座席配置です。もともと私は、せっかくの機会なのでなかなか乗る機会のない1Aの座席を指定していました。
なお、飛行機の中ではエリアごとに担当CAさんが配置されていて、左前方をチーフパーサーが担当することが多いので、特に機内で何かをお願いをするつもりは毛頭ないものの、できるだけ左側前方席を座席指定することとしています。
さて、電話の趣旨は、「同便に王族の方が乗られることになり、1Aの席をと王室から要請があった」とのことで、事前に1Aを座席指定している私に変更要請が来たのでした。
座席変更依頼を承諾
貯めたマイルで取った特典航空券ですし、王室からの要請を突っぱねられるわけもなく、ダウングレードでもないので、変更を承諾しました。変更後の座席は、そもそも座席数の少ないファーストクラスで、残りの空席が少ないことから選択肢はあまりなかったのですが、3Aの席を選ぶこととしました。
電話を切ってから数時間後には、予約情報の座席指定は3Aに変更されていました。
エコノミーとファーストでは対応が違うなと感動
年に何回も飛行機に乗っていると、機材変更なり団体客対応なりで、いつの間にか座席指定が動かされているなんてことは珍しくありません。
エコノミークラスの座席指定がいつのまにか変更になっていたことは何回か経験がありますが、航空会社からじかに電話で連絡が来たことなどなく、オンラインチェックインか空港で気が付くくらいです。
いくら特典航空券とはいえ、ファーストクラスともなると顧客への連絡もしっかりしているのだなぁと感心しました。
急に思い出した「タイ航空お坊さんクラス」の話
もう20年近く前のような気がしますが、トリビアの泉というテレビ番組で「タイ航空にはファーストクラスよりも優先されるお坊さんクラスというものが存在する」というトリピアが放送されました。
タイのお坊さんにはかなり多くの戒律があり、女性に触れてはいけないとか食事に制限があるとかで、ファーストクラスの乗客よりも先に機内に乗り込み、食事も先に提供されるというものです。
タイ航空に乗る折にはぜひこれを見たいぞ!と思っていたのですが、残念ながら同じ便にお坊さんは乗っておらず、「お坊さんクラス」のトリビアが本当なのかどうかはわからず終いでした。
おわりに
長距離便で長時間飛行機に乗る際はできるだけ快適な席を予め座席指定しておきたいものですが、事前の座席指定は絶対ではないということ、一般市民はVIPには敵わないとうことを念頭において、心に余裕をもってフライトに臨みたいものです。