プリンセスクルーズは、世界的な新型コロナウィルスのパンデミック(広域での大流行)を受け、3月12日に、同社が持つ18隻のすべてのクルーズ船を、世界中のすべての海域で、60日間の運行停止とすることを発表しました。
プリンセスクルーズは、横浜に停泊中のダイヤモンドプリンセス号での新型コロナウィルスの集団感染で日本中からの注目を集め、その後もアメリカはカリフォルニアでグランドプリンセス号でまたしても新型コロナウィルスが蔓延することとなり、世界中から注目を集めていました。
中止の対象となるクルーズ
中止の対象となるクルーズは、3月12日から5月10日に出航予定のクルーズです。
クルーズ旅行では出港地で前泊したり、フライ&クルーズといって出港地までを飛行機で移動してからクルーズに乗る、なんてこともよくあるので、発表日当日から運行中止というのは、本当に切羽詰まった状況だったことが伺えます。
現在航海中のクルーズはどうなるの?
いきなり運行中止と言っても、今まさにプリンセスクルーズに乗っている場合はどうなるの?というのが気になるところ。
プリンセスクルーズからの発表によれば、5日以内にクルーズが終了となる(当初予定の到着地に着く)クルーズは、陸路・空路の予約変更など混乱が生じるのを避けるために予定どおりのスケジュールでそのままクルーズを運行し、3月17日以降に終了予定だったクルーズは、最寄りの下船できる寄港地で打ち切りとなるようです。
予約がキャンセルになった人への対応は?
3月12日から5月10日までに出航予定のクルーズを予約していて予約したクルーズがキャンセルになってしまった場合、プリンセスクルーズから全額払い戻し、またはフューチャークルーズデポジットを受け取ることができます。
<3/25出発までのクルーズ>
払戻しせずにで225%のフューチャークルーズクレジットか、払戻した上で100%のフューチャークルーズクレジットの選択
<3/26~4/8出発までのクルーズ>
払戻しせずに175%のフューチャークルーズクレジットか、払戻した上で50%のフューチャークルーズクレジットの選択
<4/9~5/10出発までのクルーズ>
払戻しせずに150%のフューチャークルーズクレジットか、払戻した上で25%のフューチャークルーズクレジットの選択
フューチャークルーズクレジットの使用期限は2022年5月1日までに出航のクルーズに使用できます。
私だったら間違い無くフューチャークルーズクレジットを選択しますが、今後のクルーズ業界がどうなるかもわかりませんし、プリンセスクルーズそのものが大丈夫か?という心配もあり、欲に目をくらませずに現金で払い戻しを受けた方が良い気もします。
プリンセスクルーズ社長のコメント
プリンセスクルーズの社長であるJan Swartzの言葉を引用しておきます。
By taking this bold action of voluntarily pausing the operations of our ships, it is our intention to reassure our loyal guests, team members and global stakeholders of our commitment to the health, safety and well-being of all who sail with us, as well as those who do business with us, and the countries and communities we visit around the world.
「自発的に船舶の運航を一時停止するという大胆な行動」と言われましても、ここまで騒動が大きくなってしまっては今更感がちょっとあるような気もしますが。
何はともあれ、「またクルーズ船か!」という世間の冷ややかな目は避けられるようになるのではないでしょうか。