海外旅行の際のホテル選びは旅行の良し悪しを左右する大事なものとは言え、初めて行く場所のホテル選びは、思ったよりも難航するものです。
特定のホテルブランド(ヒルトンやマリオットなど)にこだわりがない限り、「価格」「星の数」「立地」で宿泊ホテルを決める方は多いのではないでしょうか?
本稿では、「価格」「星の数」「立地」だけ決めることで格安にホテルを予約できるプライスライン(Priceline.com)をご紹介します。
プライスラインとは
プライスライン(Priceline.com)は、多くの方がご存知であろうホテル予約サイトの「ブッキングコム(Booking.com)」や「アゴダ(Agoda)」、レストラン予約サイトの「オープンテーブル(OpenTable)」と同じ米国ブッキング・ホールディングス傘下の旅行予約サイトです。
多くのホテル予約サイトが、ホテルを指定して予約するのに対して、プライスラインは「価格」「星の数」「立地」を利用者が指定し、マッチするホテルがあった場合に予約成立となる「逆オークション」という仕組みを採用しています。
行き先がわからない「ミステリーツアー」というものがありますが、これはそのホテル版、つまり「ミステリーホテル」なのです。
プライスランは逆オークションを利用した予約方法として、「Name Your Own Price」と「Express Deal」という2つの予約方法を提供しています。
プライスラインの「Name Your Own Price」の仕組みと使い方
プライスラインの「Name Your Own Price」は、
1.ホテルの立地(エリア)を選択する
2.ホテルの星の数(1〜5)を選択する
3.1泊あたりの価格を入力する
という、わずか3ステップの条件入力だけで準備が整います。あとは画面の指示に従って個人情報・クレジットカード情報の入力をすれば、その予約が成立したかどうかがわかり、予約が成立するとようやくホテル名が開示されます。
あまりに低い価格で入札した場合は、あらかじめ「価格が低すぎるので予約成立の可能性がとても低い」旨のアラートが出るようになっています。このアラートが出たら、価格を修正することもできますし、そのままの価格で挑戦することもできます。
入力した価格で予約が成立しなかった場合は、「複数の都市または地区を選択する」または「複数の星評価を選択」することで、予約成立の確率を高めることができますが、あくまでも自分の納得するエリア・星の数であることが大切です。
プライスラインの「Express Deal」の仕組みと使い方
「Name Your Own Price」は自分で価格を決められるのがメリットですが、なかなか価格が折り合わないと何度も価格を入力し直さなければならない面倒くささがあります。そんな面倒くささを解消するのが「Express Deal」です。
宿泊したい日程と場所を入力すれば、あらかじめプライスライン側で設定したお得な値段のホテルが名前を伏せて表示され「価格」「星の数」でリストをブラウズすることができ、自分が納得する価格であれば予約をすることができます。
「Name Your Own Price」と同じく、予約が成立して初めてホテル名がわかります。
プライスラインで予約する際の注意事項
プライスラインを利用してホテルを予約する際の唯一にして最大の注意事項は、一度予約が成立した場合はいかなる場合もキャンセルできないということです。
そのため、本当に行けるかどうかわからない場合や、人数に変更があるかもしれない場合はキャンセル保証のオプションを付けると良いかもしれません。キャンセルプロテクションのオプションは、1泊あたり5ドルで申し込みができます。
本当に安いのか?なぜ安いのか?
実際に利用した体験談は後日別に書きたいと思いますが、今まで何度も利用していますが、Expedia、Booking.com、Hotels.comなどの有名ホテル予約サイトと比較しても毎回確実に安く予約できています。
例えば、2月にニューヨークを訪れた際には通常一泊198ドルのクラウンプラザタイムズスクエアに130ドルで宿泊することができました。
このように格安の価格を提供できるのは「ホテル名が非表示だから」に他なりません。ホテルとしては空室が多いから価格を下げてでも空室を減らしたいが、大々的に価格を下げるのはホテルブランドとして許容できない・・・という場合、予約成立者だけにホテル名が通知されるのであればホテルブランドが傷つくこともなく空室が埋まり万々歳ということなのです。
おわりに
プライスラインを利用すれば誰もが知ってる有名ホテルに格安で泊まるチャンスができます。まずは以下のリンクから、どんなエリアにいくらくらいで泊まれるホテルがあるのか検索してみるのも楽しいかもしれません。