夏のクルーズシーズンを目前に、日本には現在温帯低気圧が接近中。この温帯低気圧はこのまま発達して台風となる見込みと予報されています。
そんな中、コスタネオロマンチカやダイヤモンドプリンセスで日本近海クルーズが出発目前!という方も多いはず。
近々クルーズに行く予定がある方にとっては、この台風シーズンに自分のクルーズがどうなるのか?ということだと思いますので、去年、クルーズ出発日に台風がぶつかった経験から、事前にできる準備、対応などをまとめておきたいと思います。
クルーズはキャンセルにならない
まず、はじめに押さえておきたいのは、よっぽどのことがない限りクルーズはキャンセルにならないということです。
クルーズ会社は、どんなに天気が悪かろうが船が動くのであれば、出発時間を変更し、場合によっては出発地を変更し、そして航路と寄港地を変更し、なんとか船を動かそうとします。
ということは、とりあえず「出発時間に出発地まで行く」というのが当面の目標となります。
出発時間は早まるかもしれない
予定しているクルーズに台風が接近している場合、出発時間が繰り上がるかもしれません。実際に私が去年乗船したコスタネオロマンチカ号はちょうど台風が接近していて、出発日前日になって「明日は出発時間が早まります」との連絡がありました。
出発地が居住地から近い場合は特に問題ないと思いますが、新幹線や飛行機で移動してから乗船を予定している場合は、予約時間を変更したり、場合によっては予約をキャンセルして取り直しをしなければいけないかもしれません。
3時間予定が早まったら何をしなければいけないか?を予め調べておけば、いざという時も焦らず行動できるでしょう。
旅行代理店から連絡がこないかもしれない
出発時間が変更になった場合でも、特に土日や祝日がからむ場合は旅行代理店も休業日で、なかなか連絡がこないかもしれません。
上記の通り、去年乗船したコスタネオロマンチカ号では出発時間が早まったのですが、同じ船に乗り合わせた方の中には「当日の朝に連絡がきた」という方もいらっしゃいました。
その方は乗船地が自宅の近くだったため急いで港に向かって間に合ったようですが、「誰かが教えてくれるだろう」と待っているようでは、最悪の場合は間に合わないこともありえます。
少しでも心配だったら、予約した旅行代理店や、クルーズ会社、または出発港の管理会社に問い合わせてみることをおすすめします。
クルーズ船は今どこにいる?予定通りに航行中?
自分が乗船する予定のクルーズが順調に航行中なのか、それともどこかで足止めをくらっているのかは、世界中の船の現在位置がわかるMarineTrafficというサイトで確認することができます。
自分がクルーズに出かける前に状況確認をしたり、クルーズ乗船中の家族がどこにいるのかな、ということを確認するのに便利です。
リアルタムで飛行機の現在地がわかるFlightrader24 はよく知られていると思いますが、実はクルーズ船などの船舶にも同じようにリアルタイムでトラッキングができるMarineTrafficというサイトが存在します。普段は妄想以外に使[…]
酔い止めは絶対に持っていくこと
無事にクルーズに乗船した後も、台風が近づいてきている時には海は荒れてきて船は揺れがちです。
日本近海を航行中のコスタネオロマンチカもダイヤモンドプリンセスも大型船でフィンスタビライザーという揺れ防止装置が用いられているものの、さすがに台風には勝てません。
下手をすると廊下をまっすぐ歩くのが困難なほど揺れる可能性もあり、そして車酔いと違って、一度海に出た後ではなかなか船から降りることができませんので、ずっと揺れと格闘することとなります。
せっかくの楽しい旅行が、ずっと気持ち悪かったなどとひどい思い出になるのを防ぐために、絶対に酔い止めは持って行きましょう。酔ってしまってから飲んでも効くタイプの錠剤や、手首に巻いておくバンドタイプのものがおすすめです。
予定変更も楽しんだもの勝ち
クルーズに乗船した後に、航路が変更になったり寄港地が変更になることもあるかもしれません。しかし、予想外の寄港地や航路は、新たな発見や楽しみが見つかるかもしれないのです。
天候理由のアクシデントは誰に怒りや不満をぶつけても仕方がないことです。それよりも、「アクシデントやハプニングも楽しもう」「予定変更もあるよね」「知らない土地に行くチャンス」と早い段階で割り切って、楽しんだもの勝ちです。
おわりに
台風大国ニッポン!この季節に台風が来るのは仕方がないこと。
台風の中でもクルーズを楽しむ気持ちを持って、予め備えられることは準備して、楽しい旅行をむかえましょう。