ゼニス号とオーシャンドリーム号という2つのクルーズ船を運行し、世界一周をするピースボート。居酒屋などによくポスターが貼られているのを見たことがある方も多いかもしれません。
そんなピースボートも新型コロナウィルスの感染拡大を受け、4月のクルーズに引き続き、7月と8月にスタート予定だったクルーズも中止となったことが、運営会社である株式会社ジャパングレイスから発表されました。
中止となったクルーズはどんなクルーズ?
今回中止が発表されたのは以下の2つのクルーズです。
いずれも横浜発着で100日以上の世界一周ロングクルーズ。共通する寄港地もあれば、それぞれ単独の寄港地もあります。
オーシャンドリーム号
第105回クルーズ
期間:2020年8月19日(水)~2020年12月3日(木) 横浜発着107日間
コース名:ヨーロッパ&南太平洋コース
主な寄港地:香港、シンガポール、コーチン(インド)、ポートサイド(エジプト)、サントリーニ島(ギリシャ)、ピレウス(ギリシャ)、チビタベッキア(イタリア)、バルセロナ(スペイン)、タンジェ(モロッコ)、ポルト(ポルトガル)、リバプール(イギリス)、レイキャビク(アイスランド)、ニューヨーク(米国)、サントドミンゴ(ドミニカ共和国)、モンテゴベイ(ジャマイカ)、クリストバル(パナマ)、ピスコ(ペルー)、イースター島、パペーテ(タヒチ)、ボラボラ島(タヒチ)、アピア(サモア)
ゼニス号
第2回ピースボートプレミアムクルーズ
期間:2020年8月27日(木)~2020年12月10日(木) 横浜発着・106日間
コース名:地中海・中南米・南太平洋コース
主な寄港地:厦門(中国)、シンガポール、コーチン(インド)、ポートサイド(エジプト)、サントリーニ島(ギリシャ)、ピレウス(ギリシャ)、バレッタ(マルタ)、チビタベッキア(イタリア)、バレンシア(スペイン)、ポルト(ポルトガル)、ナント[セイントナザーレ](フランス)、リバプール(イギリス)、グラスゴー(スコットランド)、レイキャビク(アイスランド)、フリーポート(バハマ)、モンテゴベイ(ジャマイカ)、クリストバル(パナマ)、カヤオ(ペルー)、イースター島、パペーテ(タヒチ)、ホノルル(ハワイ)
4月クルーズ中止の際には観光庁からの行政指導あり
4月のクルーズが中止になった際には、ジャパングレイスから顧客への返金が滞ったことなどの理由で、観光庁から行政指導が出ています。
どこの業界でも、監督省庁からの行政指導というのはかなりの問題です。
4月のクルーズの際には、返金が36回に分割されて3年に渡ることとしたり、将来のクルーズ代金に振り替えるなどして、できるだけ返金しなくて良いように持っていこうとして、顧客とトラブルになった模様。
私が返金を受ける立場だとしたら、36回払いなんて到底受け入れがたいですが、みなさん納得されたんでしょうか。
中止クルーズの返金状況は?
中止となったクルーズ代金は、顧客に全額返金されるはずですが、4月のクルーズの状況を見るにあまり明るい印象はありません。
現在は運営会社であるジャパングレイスから予約済みの顧客に連絡を取っている段階のようで、返金状況はわかっていません。
前回同様に3年かけて36回分割で返金なんてことになったら、また大騒ぎになることが想像に難くありません。
おわりに
世界一周クルーズともなるとクルーズ料金も最低でも100万円以上と高額になり、一人ひとりへの返金も容易ではありません。
船会社に原因があるわけではないことでのクルーズ開催中止ということで、どこに怒りをぶつけて良いかわからない人もいるでしょう。
前回の4月の教訓を踏まえ、今回はトラブルなく返金されることを祈っていますが、なかなか難しいでしょうね。