海外でも国内でもグローブトロッターを旅行に持っていくと、飛行機に預けた時や街中で引きずる時に少しずつ汚れてしまうものです。
グローブトロッターは使えば使うほど、経年により味が出るスーツケースではありますが、長く使うためにも旅行から帰ってきたあとは少しだけお手入れしてあげるのが良いようです。
そこで本稿では、実際に私が行っているグローブトロッターのお手入れ方法をご紹介します。
本体の汚れは柔らかい布と消しゴムで
旅行から帰ってきて、本体に大きな汚れが無いときは柔らかい布で乾拭きするだけで十分で、私はいつもクイックルワイパーを利用しています。グローブトロッターは紙でできているので水気は厳禁!もちろんウェットではなくドライの方です。
しかし、本体の色が薄い、たとえばSAFARIシリーズのアイボリーのグローブトロッターの場合は、少しの汚れでも結構目立ってしまいます。
空港のターンテーブルでこすれたような黒いゴムの跡など、少しの汚れであればブラスチック消しゴムで消えることが多いです。
消しゴムでダメなら中性クリーナーで
消しゴムでこすって消えない汚れがある場合は、中性クリーナーを薄めて、乾いた布に少量付けて拭きとると、汚れがきれいに落ちます。
クリーナーとグローブトロッターの塗料との相性もあるので、グローブトロッターの底の部分など必ず事前に目立たない場所で試してみることをおすすめします。私はヤシノミ洗剤を使っていますが、今のところ所有しているどの色のグローブトロッターにも問題なく使えています。
ベルトのヌメ革は専用のクリームで
グローブトロッターのSAFARIシリーズのベルトにはヌメ革が使われていて、経年で色がだんだん濃くなるエイジングを楽しみことができます。
グローブトロッターの店員さんには「お手入れは特にしなくても大丈夫ですよ」と言われたのですが、BREEなどのヌメ革のバッグはお手入れ必須ですし、革靴などもすぐに革が乾燥してしまいますので、グローブトロッターのヌメ革もお手入れした方が良いと思いヌメ革バッグと同様のお手入れをしています。
しかし、ヌメ革のお手入れや風合いについては好みもありますので、何が正解かとは一概には言えません。参考までにこんな方法もある、くらいに思っていただければ良いかと。
1.ブラシで全体的に汚れを落とす
まずはブラシでベルトのヌメ革全体の汚れを落とします。私は専用のものではなく、革靴用のブラシを流用しています。
もし落としにくい汚れがあれば、消しゴムでこすってみると消えるかもしれません。
2.ウエスにデリケートクリームを使って汚れを落とす
革の汚れは目に見えにくいものですが、ブラッシングしたあとにクリームで汚れを落としてみると、結構布に汚れが付くのがわかります。
私はこのデリケートクリームも靴と兼用です。
3.クリームを塗りこむ
汚れが落ちたら、今度は革に水分・栄養を補給するクリームを塗りこんでいきます。
ヌメ革のバッグなどにハマっていた時期に色々と試しましたが、コロニルのシュプリームクリームデラックスがオススメです。
このクリームはヌメ革だけでなく、どんな革にも万能なので、センテナリーシリーズのお手入れにもおススメです。
4.馬毛のブラシでツヤだし
クリームを塗ったあとは、馬毛のブラシで余分な油脂を落として、ツヤ出しをしていきます。ブラシがない場合は、軽く布で拭き取るだけでも良いでしょう。
車輪の汚れは雑巾と洗剤で
旅行から帰ってきたあとに意外と汚れが激しいのが車輪です。
車輪部分は本体やベルト部分と違ってプラスチックなので、あまり劣化などは気にせず、まずは雑巾でゴシゴシ拭いて、それでも落ちない汚れは台所用の洗剤などを付けてこすってみるときれいに汚れが落ちると思います。
おわりに
お手入れなんて面倒くさいな、と思う方もいらっしゃるでしょう。
スーツケースはどんなに高価だと言っても所詮消耗品。あまり汚れは気にせず、目立つ汚れだけを拭いてあげる程度も十分かもしれません。