半年ほど前に、グローブトロッターの修理顛末を記事にしたのですが、なんと12月にヨーロッパ旅行に出かけた際、またしてもグローブトロッターの車輪が壊れるという不運に見舞われました。さすがに半年で2回も同じスーツケースが壊れたわけではなく、前回とは別のサイズ違いのグローブトロッターです。
今回も結論としては海外旅行保険で対応しましたが、前回とはちょっと違う方法を取ったので備忘として残しておきたいと思います。
グローブトロッターの破損の状況は?
楽しかった旅行を終えて、成田空港のターンテーブルでグローブトロッターをピックアップし、税関を抜けようと足を進めたところ、どうも車輪がガタガタしてスムーズではありません。
ゴミでもひっかかっているのかな?と思って見てみると、なんと車輪が両輪ともにプラスチックが割れてしまっている状況でした。
乗りたい電車の時間が迫っていたのでスーツケースのチェックもせずに税関を抜けるところでしたが、事前に気付いて良かったです。
大事なのはその場で破損証明書をもらうこと
破損に気付いたので、税関を抜ける前にターンテーブル横にある航空会社の手荷物のクレームカウンターで申し出をしました。今回はターキッシュエアラインズの利用で、スーツケースの車輪の破損は航空会社としては免責の事項ということで修理代を出してくれることはなかったですが、破損証明書を作ってもらいました。
後日保険会社に請求するときに、破損証明書を空港でもらっておけば話がスムーズに進むのです。
海外旅行保険に入っていなかったけど、どうしよう?
さて、今回のヨーロッバ旅行は、出発日ギリギリで行くことを決めて、バタバタと出発をしたために海外旅行保険に入っていませんでした。そこで出番となるのが、クレジットカードの付帯保険です。
私が持っているクレジットカードで、海外旅行保険が自動付帯で、かつ手荷物破損が保証内容に含まれているのは、ANAアメックスゴールドカード、セゾンゴールドアメックスとエポスカードの3枚で、今回はセゾンゴールドアメックスの保険を使うことにしました。
手荷物破損(携行品損害)についてはこの3枚のカードの付帯保険に変わりはありませんので、どれを選んでも同じです。
コールセンターに電話して状況を伝えたところ、3,000円は自己負担の必要があるが、保険で修理できると回答をいただき、ほっとしました。
ちなみに今回は使いませんでしたが、エポスカードは、年会費無料なのに、この海外旅行保険を含めて特典がたくさんあるので、下手なゴールドカードよりも重宝しますね。
修理には2通りの方法がある
グローブトロッターの修理には2通りの方法があり、1つめは保険会社の提携修理工房で部品を取り寄せて修理をする方法、もう1つは自分でメーカーにスーツケースを送付して修理代金を保険会社に請求する方法です。
前回は保険会社提携の修理工房に修理を依頼しましたが、比較するためにも今回はメーカーで修理して費用を保険で請求するという方法を試してみることにしました。
保険会社提携の修理工房に修理を依頼する場合は、スーツケースを取りに来てもらって修理されたものが家に届けられるまで、特に何もすることはありませんが、メーカーに修理を出す場合は自分でやらなければならないことが結構たくさんありました。
時系列にすると、
1.保険会社に電話する
2.グローブトロッターのレストレーションサービスに電話する
3.破損個所の写真を撮る
4.グローブトロッターをレストレーションサービスに宅配便で送る(発払い)
5.グローブトロッターから修理見積書を出してもらう
6.保険会社に保険請求書、修理簡所の写真、修理見積書を送付する
7、修理代金が振り込まれる
8.修理されたグローブトロッターが自宅に届く(代金引換)
という流れでした。
グローブトロッターのレストレーションサービスに連絡
グローブトロッターは銀座に日本の旗艦店がありますが、修理の場合は千葉にあるレストレーションサービスに連絡することになっているようです。とりあえずホームページに載っていた電話番号に電話をして、今後の指示を仰ぎました。
鍵を開けた状態で、中にメールアドレスを書いた紙を入れて、宅配便で送るように、ということだったのでその通りに発送します。
宅配便を発送した翌々日には、メールで、到着の連絡とともに、修理箇所の連絡がありました。自分で気付いていたのは車輪の破損だけだったのですが、調ぺてもらったところ鋲が取れている箇所もあったらしく、そこも含めて見積書を出してもらいました。
修理箇所が増えたため保険会社に再度連絡!
グローブトロッターのレストレーションサービスから、破損箇所の確認のメールが届き、内容を確認したところ、車輪の破損の他にも、スーツケースを自立させるために必要な底鋲がひとつ取れてしまっていたことが判明しました。
スーツケースを使用するのに、底鋲がなくても大きな問題にはなりませんが、三点で支えることになるのでどうしてもグラグラ、ガタガタしてしまう恐れがあるので、できることなら一緒に直してもらいたいところです。
もう一度保険会社に連絡をして修理箇所が追加になったことを伝えて、保険で修理できることが確認できたので、安心してグローブトロッターのレストレーションサービスに、車輪と底鋲の修理を依頼しました。
気になる修理代金はいくら?
さて、保険で修理できることになったとはいえ、保険が下りる上限は10万円です。そこで気になるのがやはり修理代がいくらになるかということ。
グローブトロッターのレストレーションサービスからは、メールで見積書が送られてきます。
修理代金は、いずれも税込みで
ホイール交換(両輪)・・・30,800円
底鋲打ち直し・・・7,700円
でした。
グローブトロッターから自宅までの送料は無料ですが、代引手数料300円が必要とのことで、これに300円が加算されます。
保険会社の修理工房よりもメーカーの方が安い
ここで、前回保険会社が提携している修理工房でホイールを修理した時の費用を思い出すと、19,818×2 = 39,636円だったのですが、今回は30,800円。なんと、保険会社の修理工房よりも、グローブトロッターのレストレーションサービスの方が、1万円近くも安上がりだったのです。
前回も今回も保険で賄えたので金額の差異が自分の負担になるわけではないですが、なんとなくメーカー修理=高いというイメージがあったので驚きです。
送料、代引き手数料も保険請求できる
あまり知られてないそうですが、スーツケースの修理に出すためにかかった送料や代引き手数料も、実は海外旅行保険でカバーされます。
ただし、見積もりをとるためだけに送った場合など、実際に修理をしていない場合には送料は自己負担となります。
そのため、二度手間にはなってしまいますが、修理が完了したところで領収書の原本を保険会社に郵送する必要があります。
修理期間は2~3ヶ月
グローブトロッターのレストレーションサービスに修理を出してから、修理完了して戻ってくるまで約2ヶ月かかりました。これはもともと2~3ヶ月かかります、と言われていたので、予告通りだなという感じです。
修理期間中の代替スーツケースの貸出などはないので、すぐにでも次の旅行や出張が予定されている場合は注意が必要です。
修理後は、プチプチに包まれた上にダンボールに入れられて、大事に守られて配送されます。グローブトロッターの取っ手部分には「修理しましたよ~」というタグ。
そこには、”We wish you our very best on your adventures around the world with your GLOBE-TROTTER.”と書かれていて、そんな細やかなコメントも嬉しくなってしまいます。
ホイールにもグローブトロッターの名前入り
実は今まで気づいていなかったのですが、今回修理から返ってきたグローブトロッターの写真を見てみると、なんとホイールにもグローブトロッターの名前が入っています。
家にある他のグローブトロッターの車輪を確認してみると、最近のモデルのものには入っていて、古いものには特に名前は入っていませんでした。細かいところにまで純正品のこだわり、恐れ入ります。
これからも大事に使おう!
修理から帰ってきたグローブトロッターはピカピカに生まれ変わりました!
残念ながら次の旅行の見通しは当分不明な状況になってしまいましたが、また平穏な日々が戻ったら、色々なところに一緒に旅をして、たくさんの思い出をグローブトロッターとともに重ねたいと思います。
何年経ってもずっと使えるスーツケースとして、グローブトロッターは本当にオススメです。