トルクメニスタン絨毯博物館とトルクメンの絨毯について

中央アジアの北朝鮮と名高いトルクメニスタンにおいて、主要な産業であり、伝統でもあるトルクメン絨毯は、他のどの国にもない独特の風合いと上質なシルクの肌触りが特徴的な工芸品です。

本稿では、トルクメニスタン旅行中に訪問した首都アシガバートにあるトルクメン絨毯博物館と、トルクメン絨毯についてご紹介いたします。

トルクメン絨毯博物館の概要

トルクメン絨毯博物館(Turkmen Carpet Museum)は、Trip Advisorによるとトルクメニスタンの首都アシガバートの観光スポット42件中第2位にランクインしている人気のスポットです。実際にトルクメン絨毯博物館を訪れて非常に有意義な時間が持てたので、トルクメニスタンの目的は地獄の門だけ、と思っているようなバックパッカーの方々にもぜひ訪れてもらいたい博物館です。

トルクメン絨毯博物館の入場料は10ドルと外国人価格ですが、無料で英語ガイドを付けることができ、博物館の収蔵品について逐一解説してもらえるので、十分にその価格だけの価値はあります。なお、博物館内は撮影禁止ではないものの、写真1枚につき11マナトの支払いが必要になるので、出費を減らしたい人は撮影をあきらめるか、ここぞという絨毯だけに留めるのが良さそうです。

トルクメン絨毯博物館のみどころ

トルクメン絨毯博物館のみどころはなんといっても300平方メートルという世界最大の大きさの絨毯です。ちなみにこの世界最大の絨毯は例外的に無料で写真撮影ができます。そして、ここにももれなく大統領の写真が飾られており、トルクメニスタンにおける大統領の重要性を感じずにはいられません。

博物館内には古いものは紀元前に織られたものから、近代的なものまで、今となっては作り方(模様の出し方)がわからない失われた技術となっているような模様の古い絨毯や、表と裏で違う模様の絨毯、景色をそのまま模写した模様の絨毯など、様々なものが展示されています。

地域・民族ごとの絨毯の特徴

トルクメン絨毯は、地域・部族ごとにそれぞれ特徴的な5つの模様があり、その5つの模様が国旗のデザインにもなっています。

トルクメニスタン旅行中はいたるところで国旗を目にしますし、国旗ではなくこの絨毯模様デザインだけが描かれているところもあり、旅行日程が進むにつれて自然と親近感がわいてきます。

トルクメニスタン国旗

国旗のデザインとなっている上から順に、テケ族、ヨムート族、エルサリ族、チョウドゥル族、サリク族の特徴的な表しています。

それぞれの絨毯の特徴をみていきます。

テケ族

現在の首都アシガバートがあるあたりはアハル州に属し、テケ族の土地です。競馬好きの方はアハルテケという名馬をご存じかもしれません。そんなテケ族の絨毯の特徴は、模様が4分割されてカレンダーになっていることで、四つの季節で1年を現し、さらに24時間も表現しています。

ヨムート族

トルクメニスタン西部カスピ海の方のバルカンの地では、イカリと船を表現しています。

エルサリ族

トルクメニスタン東部のあたりに特徴的な絨毯は、ユルタの中を表現していて、模様の真ん中にはファイアープレイスがあり、周りを人が座っている様子を見ることができます。

チョウドゥル族

トルクメニスタンの北部ダショグズやクフナウルゲンチの方に特徴的なのは、その寒さからスカーフを表現しています。

サリク族

トルクメニスタン南東部では頭が2つのにわとりを表現しています。

絨毯を購入する方法

トルクメン絨毯は、ショッピングセンターはもちろん、バザールの中でも、お土産屋さんでも購入することができます。しかし、トルクメニスタン国外に持ち出すためにはトルクメニスタン政府の認証が必要で、その認証付きの絨毯を買うには、オグスケントホテルやグランドトルクメンホテルといった高級ホテルにある絨毯屋さんで買うのが良いそうです。

街中のショッピングモールの中では、「それ、ロール売りなの?切るの??」と、かなり気になる絨毯ロールが展示されていましたが、これを敷くにはかなりの広さの家が必要になりそうです。

もしもバザール等で認証されていない絨毯を購入した場合は、トルクメン絨毯博物館に持っていき、手数料を払えば認証を受けられるそうですが、その手数料が高額なためにトータルすると高くつくこともあるそうです。

認証付きの絨毯を購入すると、空港で出国手続きをする際に提出する用の紙がもらえて、出国手続きの際にその紙がないとせっかく買った絨毯を没収されるという悲しい事態になってしまいます。私はグランドトルクメンホテルの絨毯屋さんで何枚か絨毯を購入しましたが、玄関マットサイズの小さいものから、どこに敷くの!?というような巨大なものまで、素材は綿のものからシルクのものまで、そして色味も伝統的な赤いものから白や緑のものまで色々です。

何枚か購入したのでそれぞれの値段を忘れてしまったのですが、大きさが2倍になると値段は4倍に、といった感じで、大きい絨毯を作るのは大変なんだなと感じました。

ちなみにグランドトルクメンホテルの絨毯屋さんではUSドル払いが可能で、その際の換算レートは1ドル18マナトと、闇レートとしてもかなり良いレートでした。(公定レートは1ドル3.5マナト)

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