英会話が全くできない人、外国人の発音が判りにくい人が手っ取り早く英語を話せるようになるには、オンライン英会話や駅前留学などのいわゆる英会話教室が効果的です。
とにかく外国人と話す訓練をすることによって、外国人耐性を作る。外国人を相手にた時の緊張感が緩和するメリットもあります。
また、使える例文を暗記して、パターン練習を積み上げていけば、ある程度のレベルには遅かれ早かれ誰でも達することができます。
旅行で必要な会話レベルや、街中で外国人に店や駅を尋ねられたりするレベルであればそれで十分です。お店で商品を販売したり、簡単なボランテイアだったらその程度のスキルで通用します。
ただ、外国人と本気でビジネスをする、交渉して有利に物事を進める、理論的な意見を戦わせるという様な、本格的に英語で仕事をする力を身に着けるには、少し足りません。
仕事で英語を使えるレベルとは
仕事で必要な英語とは、相手にきっちり伝わる英語コミュニケーション能力、それをエビデンスとして議事録を書いて残せる英語交渉ができて初めて、「私は英語が或る程度できます」と胸を張って言えるのです。
要するに、喋るだけではなく交渉する、きちんとまとめる、間違いなく書く、という能力が必要になります。
基礎となるのは英文法
ではそのためには、どうすれば良いのでしょう?
汎用的な例文を100覚えても1000覚えても、あまり効果はないでしょう。まずはきっちりした英文法書を一冊読みこむことが必要です。
時制や依頼文、丁寧語、尊敬語や謙譲語、仮定法等、日本人、帰国子女にはもう一つきちんと理解していない人が多い、英文法を頭に入れておかなければなりません。
貴方が逆に言葉があやふやな、丁寧語が使えない外国人を大事な顧客の前に連れて行けるでしょうか?
何事も基本が必要です。英語がネイテイブでない人が英語や外国語を習得する際に文法力や自然な言い回し、これがきちんと頭の中に整理されてこそ、不安なく頭の中で話す英文を組み立てることができます。
基礎固めができたら次は英作文
頭の中で話す英文を組み立てられる様になったら、今度はネットで英作文の指導を安く受けられるサイトを探してください。
そのサイトで自分の紹介や履歴、基本的な考え方、仕事で良く使う言い回しを作成して添削してもらうのです。
その文章は日本人とネイテイブにチェックしてもらいましょう。いろいろアドバイスもしてくれることでしょう。
間違いを指摘してもらうことが大事
仕事で使えるレベルの正しい英語を身につけたいのであれば、きちんと間違いを指摘してもらえる環境に身をおくことも大きなポイントの一つです。例えば、友達との日常会話の中では、多少文法がおかしかったり発音が間違っていても、なかなか「今のおかしいよ」としてくれる人は少ないでしょう。
日本語に置き換えて考えてみても、ビジネス文書で「私わ今日・・・」などと、「は」と「わ」を間違えた文章は途端に読む気をなくすものです。
「a」と「the」のどちらを使うのが適切かという問題などは、日本語の「は」と「わ」と同じような問題です。相手の読む気をなくすような文章では、とても仕事では使えません。
自分専用の実践的な参考書が作れる
前述の、自分がよく使う言い回しを添削してもらうことを半年ほど続けたら、一冊の実践的な自分専用の参考書が出来上がります。
そして今度はそこに書かれた例文をネイテイブにナレーションしてもらうのです。それを100回以上聞き込み、同じように発音できるまで繰り返します。
トータルで10万円近くはかかるでしょうが、街の英会話学校にだらだら通ったり1か月外国に短期留学するよりも、よっぽど短期で効率的に使える英語力、英会話力が身に付きます。