トルクメニスタン非公式名所?地獄の門への道

トルクメニスタンで最も有名な観光地は、何と言つても「地獄の門」(the Door to Hell)でしょう。

砂漠の真ん中に突如現れる燃え続けるガスクレーターは、写真でも迫力がありますが、遠路はるばる時間をかけて実際にこの地を訪れて自分の目で見る価値が十分にあると感じました。

文字通り、筆舌に尽くしがたぃ光景というのは文字にしてもチープなものですが、情報として有益なものを文字として残しておきたいと思います。

地獄の門といえば

「地獄の門」と聞くと思い浮かべるのは何でしょうか?

私が初めて地獄の門という単語を聞いたのは、ダンテの叙事詩 『神曲』、そしてそれをテーマに作られた彫刻だったよう記憶しています。

上野の国立西洋美術館にあるロダンの 『地獄の門』、そしてその一部である 『考える人』はご存じの方も多いでしょう。

トルクメニスタンの地獄の門は、ダンテの神曲とは関係ありませんが、目にすると「なるほど、これは確かに地獄の門だ」と納得する、命名者のセンスを感じるものです。

地獄の門のなりたち

地獄の門は、1971年に旧ソ連の地質学者が埋蔵されている天然ガスのボーリング調査をした際に落盤事後が起きて直径100mもの巨大なクレーターができ、有毒ガスの放出を食い止めるために火を放ったものの、ガスが湧き続けているため、以来50年近くの長きにわたり燃え続けているというガスクレーターです。

天然ガスの埋蔵量も未知数でいっまで燃え続けるのかわかりませんし、2010年には大統領が「地獄の門を封鎖」するよう指示を出したとのニュースもあり、今後いつまで見ることができるのかは未知数です。

フランスのノートルダム大聖堂の火事が記憶に新しいですが、形あるものがいっまでも同じ状態であるとは限りませんし、まして自然が相手であればなおさら未来のことはわかりません。

思い立ったら吉日、見たいものはできる限り早めに見に行くのが良いのかもしれません。

地獄の門のある場所

地獄の門はカラクム砂漠の真ん中、首都アシガバートから北に約260kmの場所に位置しています。

アシガバートからは車で約3時間、ウズベキスタンとの国境の町ダショウズ(Dashoguz)からは約5時間と、陸路でのトランジット旅程でも訪れやすい場所にあります。

地獄の門の最寄りの村はダルヴァサ(Darwaza)で、かつては遊牧民族が住んでいましたが、独裁者として名高いニヤゾフ大統領の命により集落は取り壊されました。

どのような経緯があったのかわかりませんが、ニヤゾフ政権下ではアシガバート以外の都市での病院を閉鎖したりと都市集中政策が取られたようで、ひとつの村を「この村閉鎖ね」としてしまうのは独裁政権の匂いがプンプンします。

ダルヴァサへのアクセス

地獄の門の最寄りとなるダルヴァサへのアクセス方法はいくつかあります。

ツアー:観光ビザで訪れている場合は、ツアーに組み込まれていればドライバーもガイドも含まれているので、アクセス方法を悩む必要はありません。

バス・乗合タクシー:バックパッカーなどでとにかく費用を抑えたいという場合は、アシガバートまたはダショウズからバスまたは乗合タクシーでダルヴァサまで行くことができるようです。

鉄道:速度に難ありの鉄道もアシガバートとダショウズ間を走っており、ダルヴァサで下車できるようなので、鉄道好きの方は選択肢として考えられそうです。

ヒッチハイク:成功率がどれくらいかはわかりませんが、海外のサイトでは「車・バイクのヒッチハイクもできる」と書いてありました。

ダルヴァサから地獄の門へのアクセス

ダルヴァサが地獄の門の最寄りの村と言っても、ダルヴァサから地獄の門までは7kmほどの距離があり、歩くのは現実的ではありません。

ダルヴァサで4WDのジープやバイクのドライバーを捕まえる、というのが鉄則のようです。

今回の旅行では、「お金で解決できることは躊躇わずに払う」というポリシーのもと、旅行会社を通じてアシガバートから地獄の門まで往復するドライバーの手配をしてもらいました。

わずらわしい交渉や時間のロスもなく、多少道が悪いという難点はありながらも快適な道のりとなりました。

宿泊のオプション

今回私たちは昼過ぎにアシガバートを出発し、日の入りまでを地獄の門で過ごし、またアシガバートに戻るという日帰りのお出かけにしましたが、地獄の門周辺で夜を過ごすオプションも人気があるようです。

ダルヴァサにあるチャイハナと呼ばれる簡易宿泊施設に泊まるか、地獄の門周辺のユルタ(パオ・ゲルとも)と呼ばれる遊牧民族の移動式住居に泊まるか、または自前のテントやレンタルのテントを張ることもできるとのことでした。

もう一度行く機会があれば、ぜひユルタに宿泊してみたいものです。

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